2012年も始まりました。
どうも明けましておめでとうございます。
いやはや、半年ぶりにブログを書き始めるのにかなり躊躇しました。
実はブラウザーのブックマークからも、会社のWebサイトからもこのブログのリンクも消してしまっていました。。
Twitterが普及し、使ったとしても告知程度しかBlog書かなくなってしまってからしばらく経ちます。特に自分が手間を掛けなくても、会社である程度SNSを通した情報発信が出来るようになってきてからは、個人のTwitterすら億劫になっていました。
しかし、最近危機感を感じることが何度かあり、久々にブログを立ち上げてみました。
というのも、2001年に個人HPを始めた頃からなんだかんだ細々と個人のアウトプットを続けてきて、ここ数年BlogからTwitterに移り始め、Twitterならではのメリットも享受できてはいるのですが、あきらかに思考が短絡化してきているのを感じるのです。
昨年も幾つかの雑誌などに執筆させていただいたり、またはインタビューを頂いたりしたのですが、形にするのに時間がかかりすぎて、編集者の方々に迷惑かけっぱなしでした。これも普段から言葉を組み立てたり、自分の思考をきちんと言葉にしていないからなのではと思います。
なので今年は、ブログも仕事の一部だと考え、なんとか続けていければと。
ちなみにOffice339では関連情報をTwitterやFacebook(英語・日本語)、微博(中国語)で情報発信してますので、是非フォロー、「いいね」ボタンを。
さて、備忘録も兼ねて2011年をざっと振りたいと思います。
2011年、前半はもう殆どこれにかかりっきりでした。
北京と上海で1万枚近くの「人物」の写真をチェキで撮りそれを巨大なモザイクアートにする、という予想以上に大掛かりなプロジェクトになり、社員フル回転かつ臨時でアルバイトも雇うなどしましたが、お陰さまでなんとか成功させることが出来ました。
こちらは広告代理店さんとのお仕事で、アートというよりもコマーシャルのプロダクション的な仕事でしたが、「誰もやったことをないことをチームで実現させていく」面白さがあり、是非今後も同じようなプロジェクトをやってみたいと思います。
岡部昌生さん、港千尋さんと、レバノン・ベイルートでのグループ展に参加し、レバノンやその他の中東・イスラム圏の状況や諸問題に触れる機会を頂きました。パレスチナの難民キャンプにも訪れました。
中国にいるとついついアメリカ、ヨーロッパ、日本などの大国どうしの関係性ばかりに目がいってしまい、それだけで世界が動いているような気がしてしまいますが、世界の多様性を再確認するとても刺激的な経験となりました。
展覧会は現地でも作品の制作を行うなどし、現地のメディアにも大きく取り上げられ、大きな反響を呼んだようです。
事務所引越し
5月に3年ほど過ごした威海路アートエリアが立退きのため、いろいろと迷った挙句M50に引っ越しました。
2005年、2006年はM50で働いていたので、出戻りのような感じがして嫌だったのですが、M50はM50でアート関係者が多く、コミュニュケーションの利便性が大幅に上がりました。M50に引っ越してなかったら出来なかった仕事もあったので、結果的に良かったかと思います。
こちらは本業とは関係ないのですが、北京のパートナーと「Billion Beats 13億分の1の中国人ストーリー」というサイトを立ち上げました。テレビや新聞のニュースではひろわれない中国人のパーソナルなストーリーを集積するウェブサイトです。
沢山の方々の協力を得ながら、試行錯誤を繰り返し「日中の未来世代がつながれていくこと」を目標に続けています。
去年はコンテンツに関しては北京の方々に頼りっきりだったので、今年は上海の方からもコンテンツを作って発信していきたいと思います。
Shanghai World Financial Center3周年アートイベント
Shanghai World Financial Center(SWFC)3周年の記で、一連のアートイベントに企画・運営で関わらせて頂きました。これは昨年一番のハイライトで、かつOffice339としてもこれまでの集大成的なプロジェクトとなりました。
子供向けのワークショップ、中国若手アーティストを集めた実験的アートフェア(Shell Economics)、上海のトップギャラリーのみを集めたグループ展(Shanghai Gallery Selection)と、現状我々が考えられるほぼ全ての方向性のイベントが開催できました。
文化施設の少ない浦東ににて、SWFCの文化的な認知度アップと集客を行うという、なかなかハードルの高いプロジェクトでしたが、結果として非常に求心力のあるイベントを実現でき、上海の殆どの主要なアート関係者を巻き込み、集客することができました。イベントオープニング時期の、アート関係者の微博のタイムラインはほぼ独占できた感じです。
おかげでこれまであまり付き合いのなかったギャラリーやアーティストとも仕事ができ、上海では現代アートの関係者とはほぼ繋がることが出来た反面、ギャラリーをセレクトしてしまったので、選ばれなかったギャラリーからは相当な批判を頂きました。これは、イベント自体が予想以上に成功してしまったからという面もあるのですが、私の配慮が足りなかったところも多々あり、とても勉強になりました。
SWFCさんの自社企画とはいえ、ここまでのイベントが出来たのもSWFC(森ビル)さんのアートに対する理解のおかげでした。特にShell Economicsに関しては、ある意味アンチ金融資本主義的な要素もあるなか、よく開催をOK承諾してくださったなと思います。。ホントに頭が下がります。
いちギャラリーでの展覧会やイベントでは難しい、「街づくり」や「上海の文化への寄与」というものを実感できる貴重な経験でした。
Shell Economicsは若手アーティストの登竜門として、Shanghai Gallery Selectionはギャラリーの登竜門として、上海内での1大アートイベントになる可能性もあるため、なんとか継続して育てて行ければいいなと考えてます。
北海道との文化交流
私がライフワークで考えている、地元北海道との文化交流という点では、S-AIRとのアーティストエクスチェンジで、上海からアーティストのCheng Hangfengが札幌にレジデンスを行い、3月には私も札幌でトークをさせて頂きました。
また上海ではSAPPORO SHORT FESの上映会や、北海道&上海アジアクリエイティブフォーラムに携わらせていただき、中国人向けの北海道情報誌「道中人」には引き続き、北海道に関する情報を寄稿させていただいています。
こちらは焦らずに少しづつ、しかし確実にネットワークを拡大していけるように、継続していきたいと思っています。
クラブイベント
Node Loungeさんにて、スプツニ子!の単独VJライブ、The NO PROBLEM’sのライブ、aaajiaoの高城剛さんのイベントのコラボなど、クラブとのコラボイベントを幾つかさせていただきました。
クラブでのアートイベントは、DJのオマケとして消費されずにアートを成立させる事が非常に難しく、そういう意味では成功とは言いがたかったですが、もうちょっと試行錯誤してみたいなと思ってます。
執筆・メディア掲載
年始早々にAERAの特集の「中国に勝った日本人100人」というのに選んでいただいたり、アジアでハローワークという単行本に、アジアで起業した日本人として紹介頂いたりしました。
あと学術機関のリサーチでインタビューを頂いたり、調査協力をすることも少しづつ増えてきていて、こちらとしても客観的な情報を常にアウトプットできる準備を整えておかなければいけないなと感じました。文化系の学部だけでなく、日本や欧州のMBAからも依頼があったのは驚きました。
執筆では幾つか書かせて頂いたものがあるのですが、なかでも美術手帖のトップで上海のアートシーンを特集するのを手伝わせていただいたのは印象深いものでした。
あと中国の美術誌にも執筆の話が幾つかあたのですが、スケジュールの問題で実現しませんでした。残念。
Office339社内体制
個性的なスタッフやアーティストが集まり、今年は幾つかの大きなプロジェクトのおかげでチームワークも培われてきていて、とてもいい感じです。
立ち上げから一昨年くらいまでは私と中国人スタッフの徐さん2人でなんとか切り盛りしてきたのが、今年は一気に(全然小規模ながらも)組織として価値を発揮できるようになったと思います。
個性が本当にバラバラなのですが、常にポジティブで楽しい雰囲気で仕事ができています。おかげで、「これは無理じゃないだろうか・・」というような局面を、何度も乗り越えることが出来ました。本当に良い人材が集まっていると思います。
あとは、明らかに不足している部分をどうにか補っていかなければならないのと、もっとちゃんとスタッフの自己実現にもなるような会社にしていきたいです。
プライベート
年初からいろいろと未体験の困難があり、実はあまり会社にもいかずしばらく病院にいる状況が続いたのですが、周りの方々の支えのおかげでなんとか乗り切ることが出来ました。
人の善意、優しさを身に染みて感じたと共に、「恩送り」ではないですが、受けた恩をきちんと返していかなければと感じています。
また医療などの面で、中国で生きて行くことのリスクも改めて気付かされました。
–
こうやって振り返ると、2011年は新しいことだらけで(毎年そうだけど。。)、なんと自分たちが主催した(全てのリスクを自分たちで負う)アートの展覧会が一つもないという、結果的にこれまでとは全然違う動きをしました。
これは反省点でもあるのですが、逆に自然な流れでもあって、Office339としての大きな方向性は変らないけど、仕事のスタイルは常に変化していることの現れだと感じてます。
我々は大きな資本があるわけでもないし、強力なコネがあるわけでもないし、ましてや外国人だし、ということで、出来ることは本当に限られている。
アーティストやギャラリー、美術館、様々な産業、地域社会などと繋がり、信頼関係を築きつつ、自分たちにしか出来ない方法で新しい価値を産み出していく、という1点でしか勝負できないと思ってます。
そういう意味で、昨年はOffice339でしか出来ないこと(出来ないであろうこと)で、幾つか勝負が出来た。それが何よりも大きな収穫でした。
2012年へ向けてもなにか書こうかと思ったけど、長くなったので別のエントリーにします。












最近のコメント